ミステリー好きにはたまらない話題の新刊『第八の探偵』

今日は、『第八の探偵』という意味深なタイトルが目を引く一冊をご紹介します。
この作品、実は「7つの探偵小説(短編ミステリー)+それをめぐる物語」という構造を持っており、ひと味もふた味も違うミステリー体験となっています。
本作の紹介動画です!
https://www.youtube.com/watch?v=-YK5VIJmNio


書誌情報・著者について

  • 著者:Alex Pavesi(ロンドン在住、元ソフトウェアエンジニアで博士号(数学)を取得していた人物)
  • 書名:The Eighth Detective(邦訳タイトル例:「第八の探偵」など)
  • 出版日:2020年8月4日(アメリカ版)
  • 構成:ミステリー短編 ×7本+本編フレームとなる物語が交互に展開されるスタイルです。

あらすじ・読みどころ

物語の大まかな流れを整理します(ネタバレをなるべく抑えています)。

  • 主人公のひとり、数学者出身でミステリー作家でもあったグラント・マカリスターは、かつて「ミステリーに必要な要素」を解明し、それを体現する7つの短編を発表していました。
  • 年月が経ち、彼は地中海の島にひっそりと暮らしています。そこへ、若い編集者ジュリア・ハートが訪れ、彼の作品を再刊したいと持ちかけます。
  • 短編7本はそれぞれ「ミステリーにおける要素(犯人/探偵/被害者/容疑者など)」をテーマに構成されており、編集者との対話を挟みながら進んでゆきます。
  • そして読み進めるうちに、単なる過去の作品の再刊どころではなく、“本当に解かれるべき謎”が浮かび上がってきます。つまり、「7つの物語以上」の謎が、この本全体に仕掛けられているのです。

特徴・魅力

  • 構造の斬新さ:短編ミステリーを連続して挟み、その合間にフレームとなる“編集者と作家の会話”が入ることで、読者は“ミステリーを読む&ミステリーについて考える”という二重体験ができます。
  • ミステリーの“約束”を遊ぶ仕掛け:「ミステリーには“2人以上の容疑者”が必要だ」「探偵とは何か」など、ジャンルのルールを明示し、それを短編で検証しながら物語が進行します。
  • 黄金時代ミステリーへのオマージュ:古典的な探偵小説のスタイルを取り入れつつ、現代の感覚で“ルールを破る”展開も含まれています。
  • 読み応えと余韻:長編一作とはまた違った“短編7本+総まとめ”的構成なので、「一話終わったら次」「でも全体で何が起きる?」というスリルがあります。

こんな読者におすすめ

  • 探偵小説・古典ミステリーが好きな方。
  • 「ミステリーって何だろう?」とジャンルそのものに興味がある方。
  • 短編を楽しみつつ、長編の余韻も味わいたい方。
  • 読後に「あ、そういうことか」と振り返る時間を持ちたい方。

まとめ

『第八の探偵』(『The Eighth Detective』)は、7本の短編ミステリーとそれを取り巻く謎によって構成された、ひと味違う探偵小説です。
「探偵とは何か」「ミステリーのルールとは何か」を読者に問いながら、その問い自体を作品に取り込んでいます。
読み進めるほどに、“構造の裏側で動く謎”に気づき、そして最後には「ああ、こういうことだったのか」と膝を打つ瞬間がやってきます。

もしまだ読んでいなければ、ぜひ手に取ってみてください。
読み終えた後、「短編一つひとつをもう一度読み返したい」と思う、そんな体験があなたを待っているかもしれません。

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