今回は、漫画界の巨匠・石ノ森章太郎さんが手掛けた、異色かつ魅力満載のミステリー漫画 『佐武と市捕物控』 についてご紹介します。変わった趣向の作品をお探しの方には、ぜひ注目していただきたい一冊です。
YouTubeで紹介した動画です!
https://www.youtube.com/watch?v=ccNcpxKjtrA
■ 作品概要
『佐武と市捕物控』(さぶといち とりものひかえ)は、石ノ森章太郎さんによる漫画シリーズで、江戸時代を舞台に、下っ引きの佐武と盲目の按摩(あんま)・市というコンビが、様々な事件を捜査・解決していく“捕物ミステリー”です。
1966年から『週刊少年サンデー』で連載を開始し、1968年から『月刊ビッグコミック』へ移って1972年まで続きました。シリーズは単純な活劇ではなく、ミステリー要素・時代劇要素・さらに“奇怪さ”や“サスペンス”を孕んだ作風を持っています。
■ なぜ「変な本」と言えるのか?
あなたが紹介されていた言葉どおり、「でかい/分厚い」「捜査ファイルミステリー」「証拠写真・袋とじあり」「漫画版」「土左衛門・水死体」「炙り出し文字」等々、普通の漫画とは一線を画す装丁・趣向が多く見られる作品です。
例えば、シリーズ中の派生シリーズ名のひとつに 『死やらく生』(中央公論新社)があり、「佐武と市捕物控」系の異色作として分類されています。
このような“実験的/装丁込み”の展開が、古典的な漫画の枠を超えた「変わり種」である印象を強めています。
また、石ノ森さん自身が多作の巨匠であり、『サイボーグ009』や『仮面ライダー』など多くの代表作がある中で、こうした時代劇ミステリーを手がけたという点も“レジェンドが描く変な本”というフレーズにぴったりです。
■ ざっくりストーリーと特徴(補足修正版)
主人公・佐武は、江戸の下っ引き(岡っ引きの配下)として働く若者。盲目の按摩・市とともに、悪人や事件を捜査していきます。
物語の各話はある意味で “一話完結” 的な構成を取りつつ、江戸の街並み・風情・風俗を活かしながら、ミステリーとしての展開も見せます。
あなたが言及されていた、水死体の写楽(写楽という人物/あるいはその名のエピソード)・証拠品・炙り出し文字・袋とじなどの趣向については、“派生版”や装丁特別企画版・資料的版である可能性が高く、通常連載単行本全巻の中では必ずしも装備されているわけではないことを補足します。
ただし、公式サイトでは「死やらく生」など、ちょっと実験的な巻では“異装+袋とじ”の記録があります。
■ 作者・石ノ森章太郎について
石ノ森章太郎さんは、宮城県出身の漫画家で、手塚治虫さんの影響を受けながら膨大な作品を残しました。
特に『佐武と市捕物控』は、第13回小学館漫画賞を受賞した作品です。
この作品を読むと、石ノ森さんの“漫画的スピード感”と“時代劇的構図”、そして“ミステリー構造”を一度に味わうことができます。
■ 読む際のポイント&おすすめの楽しみ方
- 装丁・企画:もし手に入るなら、袋とじ・特装版のような“仕掛けがあるタイプ”を探してみるのも楽しいです。記事中でも「箱が大事だった」「炙り出し文字」「証拠品掲載」などが言及されていましたが、ファンの“仕掛け探し”として楽しめます。
- 時代・風俗描写:江戸時代の市井の人々、風景、事件の発端など、ミステリーを読みながら“風俗ミニ知識”として楽しめます。
- キャラとコンビ:佐武=若き下っ引き、市=盲目按摩という組み合わせ。その異質なコンビが“捜査”と“捕物”という枠組みを越えて響きます。
- 漫画としての迫力:石ノ森さんならではの“動き”と“画面構成”が活きており、単なるセリフ追いではなく視覚的演出にも注目です。
■ まとめ
『佐武と市捕物控』は、単なる古典漫画ではなく、装丁・企画・作風すべてが“ちょっと変わった”作品です。
レジェンド・石ノ森章太郎さんの手による、時代劇×ミステリー×漫画的実験。普通の漫画とは少し違う“遊び心”や“仕掛け”を求めるなら、ぜひ手に取りたい一冊です。
もし古書・特装版を見つけたら、その“箱”“袋とじ”“証拠品”なども含めて楽しんでみると、さらに深く味わえるでしょう。

